おでかけのまえに


おでかけのまえに




日曜日、今日はピクニックに行く日。お父さんも、お母さんも、準備で忙しそう。お母さんのお手伝いに、おにぎりをお弁当箱につめてあげよう。お父さんのバッグのチャックを閉めてあげよう。でも、あんまりうまくはいかないみたい。「おてつだいは もう けっこうよ」と、お母さんがいちばんすてきな服を着せてくれたのだけれど、待ちきれないあやこは…。

枕もとにリュックをおいて眠る様子、朝ごはんを食べながらも、目の前のおべんとうが気になって仕方がない様子など、おでかけ前のうきうきした気持ちが、丹念に描かれていく。

そして、お手伝いがことごとく失敗しても、決して深刻にも悲惨にもならず、お父さんもお母さんも怒ったりしない。ぐちゃぐちゃのお弁当を前に得意そうなあやこの姿は、思わず吹き出してしまうようなかわいらしさだ。作者の、子どもへのやさしい目線が随所に感じられる。

『はじめてのおつかい』の名コンビ―作、筒井頼子と絵、林明子による作品。2〜4才向き。(門倉紫麻)
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