ぐりとぐらのおおそうじ


ぐりとぐらのおおそうじ
中川 李枝子



ある朝、窓をあけて「はるの におい!」と叫んだぐりとぐら。部屋のなかは、冬の間にたまったほこりでいっぱい。だから「きょうの しごとは、おおそうじ」。でも掃除道具はぼろぼろで使えないものばかり。「こまった、どうするか?」「ぼろきれで つくれば いい」。

穴のあいたセーターや破れたズボンをたっぷり着こんで、おなかとせなかですべる「ぞうきん」になった、ぐり。シャツやタオルを束ねて足にくくりつけて「ほうき・はたき」になった、ぐら。「ぼくらが このよで/すきなのは/おそうじすること/みがくこと」。面倒くさいはずの大そうじもたちまちお楽しみに変えるふたりを見れば、この次のおそうじからは子どもたちもはりきってお手伝いしてくれるかもしれない。

ふたりを「おばけ」と間違えたうさぎのギックたちとおやつ――ぐりとぐら特製のにんじんクッキー ――を食べるシーンで、すっかり春仕様に模様替えされたふたりの部屋が見られるのも楽しい。「ぐりとぐら」シリーズ、第6弾。(門倉紫麻)
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