しろくまちゃんぱんかいに


しろくまちゃんぱんかいに
わかやま けん



しろくまちゃん、今日はお母さんとおつかいに。まずは色とりどりのくだものをたっぷりと。次は、いろんな形のパンのなかから「ながーい ふらんすぱん」を、2本。

「おかあさん これ かって/かってよ/ねえ かって」。クリームたっぷり、3段重ねの大きなケーキを買ってもらえずに「おかあさんの けちんぼ」と泣くしろくまちゃん。でもお母さんがなだめたり、説得したりする場面はなく、泣いた次のページでは、すっかり機嫌のなおったしろくまちゃんが滑り台を楽しんでいる。我慢することの大切さが、子どもの心にすとんと落ちるのは、それがあくまでもさらりと表現されているからなのだろう。

お店に行く途中でポストに手紙を投函したり、車に驚いたりと、買い物の様子だけでなく行き帰りの道のりや、家についてからの様子もきちんと描かれている。テーブルにずらりと並んだ買い物の成果を見て、それがどんな料理になるのか、子どもと一緒に想像してみるのも楽しい。(門倉紫麻)
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